【お酒コラム】 #5
 南米ワイン紀行 vol.1

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はじめまして。
ポトマックの東京エリアのビバレッジ(お酒や、飲み物全般)を担当している『ぶどう係長』のMです。
といっても当社には係長という役職は存在しません…とか言う前に、さすがのポトマックにもそんな役職ありません。そんなわけで、勝手に役職を名乗ってワインの啓蒙活動に勤しむ日々なのです。
 
 
さて、さる2013年のある日。
某ワインメーカー様から海外研修のお話が舞い込んできました。行き先はアルゼンチン&チリ。
これは行きたい! でもその間、社を空けてしまうのも…と悩みつつ相談してみたところ快諾いただき、晴れて南米大陸まで行ってまいりました。
 
全日程9日のこの旅、さすがに遠いし機内泊なんかもあって6泊9日くらいかな~と思いきや、なんとさらに上を行く5泊9日。
そうなんです。南米は想像を超えた遠さで、チリへの往路の行程だけでも…
 
成田→(12時間)→ダラス/乗り継ぎ(5時間)/ダラス→(12時間)→チリ
 

 
合計29時間。「地球の裏側」を実感させられる遠さです…。
 
 
 
そんな長旅の果てに辿り着いたチリで招待して頂いたワイナリーは、ご存知の方も多いでしょう「コンチャ・イ・トロ」。安くて旨いチリワイン代表格のワイナリーです。
 
diabloそんなコンチャ・イ・トロの中で今回紹介する「ディアブロ」シリーズも、見かけた事がある方もおられるのでは?
「ディアブロ」とは「悪魔」という意味。
昔、セラーのワインが盗まれないように「悪魔が住んでいる」と噂を流して守ったという伝説からネーミングされたシリーズです。
 

 
こいつを現地で改めて全種類並べて味わってみると、これが意外に面白く美味しい。身近なワインだったので油断してたところもあって、ちょっとビックリしました。まさに「灯台元暗し」というやつですね。
 
 
 
 
そんな衝撃と面白さを味わって頂きたく、現在東京のバルバラ・マーケットプレイス2店舗(新丸ビル店&霞が関店)では、悪魔のワインをずら~っと10種類並べて「ディアブロ・ワインフェアー」を実施中です!
 
 
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そんなワインたちの一部を、チリで改めて出会った時の話も絡めてご紹介しましょう。
 
 
◆シャルドネ(白)◆
 
世界中で造られている白ワインの代表的品種であり、そのチリのカジュアルワインなら安定しているというのもあって何となく想像もつくし…と思ってここ数年は試飲会でも軽くしかチェックしていませんでした。
 
チリのコンチャ・イ・トロのワイナリー、畑の中にあるテラスでウェルカムワインを頂くことに。
キッリと冷えていて素直に美味しい!
現地の広大な畑を前にして気持ちの良い天気。車での長時間移動の後でホッとします。
最高の環境でくつろいで飲むワイン。
やっぱり飲む環境は大切。どんなワインも美味しく感じるよね~。
 
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…なんて、まどろんでいたんですが。
 
悲しかな「ぶどう係長」の習慣で頭はいつの間にか分析モードに。
 
ん?
美味しいのは美味しいんだけど、こんなにエレガントだったっけ? 
冷えているから? いやいや、酸もキレイでフレッシュ。ここ、チリだよね?
もっとヴォリューム有って、樽もしっかりしいて、フルーティーで、マイルドで…。
以前の物とは明らかに違うぞ? 瓶の中身はスペシャルブレンド? プロトタイプ?
なんて散々疑いながら聞いてみると「高地にあるこの畑で育ったブドウです。このヴィンテージから使っています。いかがです?」って、自信満々。
 
いや、良いですよ。キュッと締まっていて、でもフルーティーで健康的!
まるで元気でやんちゃだった子供が、数年後に会ったらアラびっくり(゜o゜)
しっかりした若者に変貌している感じです。
成長したじゃないですか~、カジュアルチリワイン!
(上から目線で失礼いたしました)
 
このワインとの再会の衝撃が、今回のフェアを企画したきっかけになりました。
 
 
 
◆ピノグリ(白)◆
 
もともとはアルザス、北イタリアやドイツなどで栽培されている品種ですが、ここ近年はアメリカやオーストラリアなどで非常に人気のある品種です。
爽やかで、クリアー、クセの無いサッパリタイプ。
悪く言えば個性が薄い。
だから、料理を邪魔しない。疲れない。考えずにスイスイ飲める。
さりげなくみんなを引き立ててくれる良いやつです。
辛い料理にも合うので、エスニック好きの国民から人気が有るのかな?
魚介も、チーズも、温度を上げればチキンなんかも合ちゃって…って、考えてみればけっこう万能ですね。当然和食とも相性バッチリ!
 
 
 
◆シラーズ(ロゼ)◆
 
本当に日本では人気が定着しません。ロゼワイン。
輸入業者さんからは毎年、フランスのスーパーで目立つ所にズドーンと積み上げられている写真を見せられて「ロゼ流行っていますよ!」って勧められます。
でも…なぜ人気が出ないのでしょう? 甘そうに見えるから?
 
実際は、ほとんどのロゼワインは甘くありません。
冷やせば白ワインの要素があり、スッキリ飲めて魚やサラダにも合います。
 
で、そのままテーブル上に放置。温度が上がってくれば渋味も少し出てきて、赤ワイン要素が顔を出してお肉料理も余裕でクリアーできます。
 
そうっ! 白と赤、お互いの良さを兼ね備えた十種競技?の選手みたい。
しかし、万能ゆえにどの種目も世界一にはなれない…ということでしょうか。
 
でも、1位じゃなくても良いのです。
迷ったときはコレっ! 白? 赤? みんなの意見が合わない時もロゼ! いつでも助けてくれます。中華とか辛い料理にも合うしね。
 
 
 
◆カルムネール(赤)◆
聞き慣れない品種ですが、元々はボルドーの主要品種だったようです。
カルムネールは完熟するのに非常に期間がかかる品種なんですが、かつてはメルローと間違われて早摘みされていたなんていう切ないエピソードもあるそう。
さすがに今はそんなこともなく、しっかり完熟させるために他の品種が摘み取られた後もカルムネールだけが畑に残ります。その畑は葉が赤くなり真っ赤な絨毯の様! …なんだそうです。
(今回、現地は春先だったので見られませんでした)
 
そんな時間を掛けて完熟したぶどうは、何処かやさしい。
しっかりした濃さも有るのに、渋味もきつくなく、トゲトゲした感じがありません。
落ち着いた感じと、懐の深さが有ります。人の成長も同じですかね~。
そんなワインはでしゃばらず、料理を引き立て邪魔しない。
包容力が有り、そっと後押ししてくれるような味わい。
大人だな~。
 
 
 

などなど、今回のフェアでは全部で10種類のぶどう品種が、同じ造り手さんの、同じ価格のワインで比較できます。
見た事があっても飲んだ事の無い品種など、試してみると好みの品種が見つかるかもしれません。
飲みたい品種がグラス売りされてなかったら、駄々こねてみて見てください。空けてくれるかも?
 
以下10種類、ぜひお店で!
 
◆白
[1]ピノ・グリ
[2]ソーヴィニヨン・ブラン
[3]ヴィオニエ
[4]シャルドネ
 
◆ロゼ
[5]シラーズ
 
◆赤
[6]ピノ・ノワール
[7]メルロー
[8]シラー
[9]カルムネール
[10]カベルネ・ソーヴィニヨン
 
 
というわけで、今回は『南米ワイン紀行』チリ編をお届けしました。
次回はアルゼンチン編を予定していますので、お楽しみに!
 
 
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本文中にもあるように、ポトマックの『ぶどう係長』を勝手に標榜するワイン伝道師。
なんで部長や課長じゃないのかは今度聞いときます。
 
 

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