【Chef’s Blog】 
 #5 ある日のまかないのお話

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Chef2

 

 

 

僕ら統括シェフは料理の”開発”が仕事なので、毎日店舗の厨房に入るわけやないんですが、もちろん時には店舗でお客様にご提供する料理を作る日もあります。

 

そんな時の楽しみのひとつがいわゆる「まかない」。スタッフ用に用意する食事です。

 

 

 

ちょっと時間を巻き戻して、2013年の年末。
正月用にと思って業者さんからしゃぶしゃぶ用の肉を購入したんですが(ちょっと役得ですね、すんません)、パッと見、厚みがしゃぶしゃぶ用というよりは、すきやき用?という感じ。まぁええかと持って帰ったものの、正月にいざ開けてみると…やっぱり厚いんですわ(笑)。

 

まぁそんならすき焼きにしたらええか~となりそうなところなんですが、僕んとこは結婚してからの22年間1度もすき焼きが出た事のない家でして。やっぱりその日もその肉でちょっと噛みごたえのあるしゃぶしゃぶになりました。

 

 

 

「まかない」の話じゃないやん!って思いました?
はい、ここまでは前置きです。

 

 

 

Aそんなことが年末年始にあった後、「神戸デュシャン」の厨房に入ったある日。

 

 

その日はたまたま淡路牛フィレ肉の掃除(余分なスジやアブラを取り除く作業)をお願いされまして、スジ肉が出たんですね。

 

 

いつもならデミグラスソースを作るダシ用に取っておくんですが、「神戸デュシャン」の西村シェフが「今日はそのまま置いといて」とのこと。

 

 

 

 

 

cその後、所用で小一時間外出して戻ってくると、なんと淡路牛スジと白菜のすき焼き丼が出来上がってるやないですか。

 

 

はて…と思い巡らせてみれば、そういえば年末に例のちょっと分厚いしゃぶしゃぶ肉を受け取ったのはこの「神戸デュシャン」。
そして、あの時の話で僕の家がすき焼きの出ない家ということも西村シェフは知ってたわけですね。

 

いや~、ちゃんと話聞いててくれたんやなぁ…豪華な賄いありがとう! そして何より久々の味やわ~! と感慨に浸った、ある日の「まかない」エピソードでした。

 

ちなみにこれはシェフだから出来るんであって、いくらポトマックが自由な会社とはいえ、誰でも彼でも勝手にやったらさすがに怒られます。スタッフの皆さんはご注意を(笑)。

 

でもまた美味しい「まかない」期待してます!…とか言うたら僕が怒られるかな?(笑)

 

 

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藤田 剛

照れ屋でシャイで恥ずかしがりなハニカミシェフ。

ポトマックの本拠神戸エリアの多くの店舗の料理を開発・統括しております。

 

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