【Music コラム】 #4
 TOOTH TOOTH 名盤5選

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東京・恵比寿の「TOOTH TOOTH」 店長の菊地と申します。
入社して丸5年が経ちました。駄文となりますが、お付き合いよろしくお願いします。
 
 
ポトマックに入社した当初、社長のブログがあると聞いて何気なしに見た「ねじレノンののれん」。そこには心躍る、数多くのバンドやアーティスト、デザイナーや映画監督、俳優・女優、文学作家、その他モロモロの名前が所狭しと並んでおりました。なんだかワクワクした記憶が、今でも鮮明に残っております。
 
 
今回のコラムは、深く考えてもアレなので、「TOOTH TOOTH」のCD棚より名盤5選(完全に私的)を紹介したいと思います。
 
 
 
【TOOTH TOOTH 名盤5選】
 
 
1
01Pierre Barouh – ca va ca vient (’71/saravah)
 
20代の頃、Pierre Barouhという名前とそのレーベル“Saravah”の上っ面だけ知っている程度だった自分。TOOTH TOOTHで働くことになったばかしの時、やたらと当時店長の野田さん(TOOTH TOOTH担当マネージャー)がかけまくるこの一枚。Mme.CIRQUEの事とか後で社長ブログや、いろんな人の話を聞いていくと、自分の中で勝手にこの一枚のアルバムが神格化され、いつの間にか自分も店でヘビロテ。ちんどん隊のような、聴いた瞬間、腰がくだけるようなイントロから始まり、Pierre が「人生ってこんな風に過ぎていく~」としみじみと語るように歌うタイトル曲。仕事に追われ、やることいっぱい、自分が何のために生きているのかわからなくなってきた・・・しんど・・・。そんな時にこのマヌケなイントロを聞くと癒されます。なんか深いんだけど、あまり詳しく知らないままボケッと聞くのが良し。
 
 
2
02Nina Simone – And Piano (’69/RCA)
 
ディナーのピークタイムも終わり、お客様が一組また一組とお帰りになるのに併せ、店内の照明も徐々に落ちてゆきます。そんな時に流したいのが、このアルバム。全てを包み込んでくれるようなNinaの歌声とピアノの音ひとつ。一日の疲れをゆっくりと癒してくれます。しかし、なんといっても1曲目“Seems I’m never tired lovin’ you”。アリガッツ事業部、斉藤GMのロンサカパを飲むときのテーマ曲としても有名。
 
 
 
 
3
03Woody Allen – La Musique from Manhattan to Midnight in Paris (’11/Milan)
 
ご存知、Woody Allenの映画で使われた曲の編集盤のようなものなのだけれど、このアルバムが昼も夜もお店で使えるとても素敵で便利な一枚だった。ちょうど映画“Midnight In Paris”を見た後、あのテーマ曲、店でかけたいなーと思っていたら、野田さんが勝手に買ってきた。野田さんがWoody Allen好きすぎなので、あわよくば買ってくるなと思っていた矢先、ホント狙い通り。だいぶ昔、野田さんに「店長は映画監督であれ」といわれた時のことを思い出す。スタッフとお客様はその映画のキャスト。語りあう声、シルバーがお皿をたたく音、スタッフの歩く姿に、テーブルを照らす照明と周りの闇、バックで流れるSidney Bechetのソプラノサックスがしみる・・・。
 
 
4

04Tom Waits – Mule Variations (’99/ANTI)
 
歳とると味覚とかもそうだけど、好きなものとか価値観って変わりますよね。音楽の聴き方もそんな感じで、TOOTHで改めてアルバム通して聴くまで、ホント、全然興味なかった。この人ただの酔っ払いの、飲んだくれオヤジだと思っていた(ホントそうなのかもしれない)。 バイトの子が好んで2ndの“Heart of Saturday Night”を良くかけてて、‘new coat of paint’の地味なスネアとキック音が鳴り出すと、「おっ」みたいな反応するスタッフ。気がついたら自分も大好きになっててびっくり。でも、’99年のこのアルバムの不気味さもたまらない・・・。深夜の飲み疲れた客とこのサウンドの妙なマッチアップが素敵。「今日はしっぽりいかせないよ、まだまだお酒飲んでくださいよっ」って思い込めて、‘big in japan’かける。
 
 
5
05Everything But The Girl – Eden (branco y negro/’84)
 
社長のブログにBen Wattの“North Marine Drive”について書かれていたコラムを読んだ時に本当に嬉しかった。僕はBenのそのアルバムが大好きで、特に‘you’re gonna make me lonesome when you go’という曲が「青春の一曲」の一つで今でも大切に聴いている。そのBen WattがTracey Thornって女性と一緒にやったのが、このユニットEBTGで彼らの伝説的1stがこれ。TOOTHに異動したばっかりの時におもむろに店内のCDを漁っていたら見慣れたジャケットが・・・。84年リリースにもかかわらず全然古臭くない。俗に言う、「本当に良いものは~」って事だなとつくづく思った。自分の中ではTOOTHメニューの、『鶏白レバーのパテ』ってくらい定番で長く愛しているし、ワインにも合う。「レバー苦手な方でも~」みたいな感じで「80年代が苦手な方でも~」と言いたいくらい。
 
 
 
 
お読みいただき、ありがとうございます。自分も社長たちのようにNew wave-Post punkの時代の音楽が好きでレコードにはまっていき、その中でも’80s Uk indieが特に大好きでした。自分はその時代のオブスキュアなものを開拓することに情熱を注ぎ月のバイト代以上のレコードを海外オークションにて買い漁り、それを高額でヤフオクで売り捌くという節操のないことをしておりました。
 
社長ブログには、New Order, Aztec Camera ,The Smiths ,XTC ,Style Council , Specials, Madness, Young Marble Giantsなどなどの名前が書かれており。Young Marble Giantsはお店でCDかかけて、お客さんに「今、このアルバムかけるレストランって・・・やばいね(イイ意味で)」なんて言われた事もありました。The Smithsを好きなGMも関西にいらっしゃったし、crepusculeとかも大好きなレーベルでした。
 
社長が神戸にポトマック一号店を出したとき、1曲目はどのバンド(アーティスト)の何という曲をかけたのでしょうか?自分も将来独立して、店を出す時に始めにかける曲を、胸に秘めつつ妄想しながら働いております。あぁ、楽しいなぁ…。
 
 
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菊地剛吉
東京・恵比寿「TOOTH TOOTH」店長
1978年8月16日 しし座 B型

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