Vol.19

ロサンゼルスに行ってきた。目的はある飲食業態を見に行くためだった。
世界各国を気ままに旅するある人から、「今、世界の飲食シーンで面白いことが起こってるよ!」と、教えたられた。その人とは、日本の雑貨シーンを変え、世界一有名なコーヒーチェーンを日本に持ってこられた方だ。第一線から引退、ロンドンに在住し今日はパリ、明日はニューヨーク、ロサンゼルスと、うらやましい毎日を送られている。「パリでは、Shop"メルシー"が面白く地下にあるカフェがいいよ。それと、ロサンゼルスの食のシーンがなんだか変わってきてる。一度見てみるといいかも」と教えられたのが、
"JOAN'S THARD" "Bottega Louie"であった。
インターネットで"JOAN'S THARD"調べてみると痛くカッコイイ。すぐにその空気感に虜になってしまった。飲食業というよりも、食とそれを取り巻くライフスタイルの提案をゆるやかに形にしたといった趣だ。

「ロサンゼルスに行きたい!」

思いついたらすぐにほしくなるのが一人っ子の性。
すぐさま、軍曹ことポトマック浜崎常務(ねじ16にて登場)に相談した。
Mr.バックパッカーの異名を持つ彼の手に作戦は委ねられた。眠れる彼の戦闘魂に火をつけてしまったのだ。綿密な調査の元、うまい飯屋の情報を練りこんだ緻密かつ壮絶なプランが組まれた。その名も、「ロサンゼルス〜ラスベガス〜サンフランシスコ、夢の10日間"おやじーずinカルフォルニア"」。
内向的夜行性な僕が、太陽が降り注ぐ西海岸を旅するとは思いもよらなかった。
恥ずかしながら、ロサンゼルスとサンフランシスコの位置関係もわからなかったし、それらがカルフォルニア州の中にある都市であることも今回初めて知った次第だ。
その昔、ロンドンに遊びに行く若い女社員に、「あーイギリスに行くんだね。」と言ったら、目を丸くさせて「違いますよーロンドンですよー!」と明朗闊達な答えに苦笑、アホさ加減を茶化していたのだが、今となっては、わびることもできない。かえすがえすも無念であり申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

"おやじーず(※2)"メンバーは、軍曹浜崎と僕。そしてもう一人が、今回皆さんに紹介する、至高の料理人・巨漢の食いしん坊万歳!120kg、動くカーネル・サンダース。それが、ポトマック取締役総料理長"中塚寛治"だ(※3)。天才的なフレンチの技と知識と、貪欲な食べ物への執着・執念が産み落としたハングリーモンスター。彼の通った後にはぺんぺん草も生えない。

食いしん坊3人が繰り広げる珍道中"おやじーずinカルフォルニア"シリーズ化決定!。
おいしいもの情報満載、カルフォルニアの最新情報から、おやじたちが繰り広げる泣き笑い劇場。次回からの、「ねじれのん」を乞うご期待!!